アラサースパルタ婚活回想記ーシリーズ3『私の闇の婚活の始まりと結婚相談所の男性の分類』
分かりやすい肩書き(社歴・学歴・収入)に心を惑わされた闇の婚活の始まりと気づいた自分の求める幸せとは
1.プライドだけが高いけど自信を失っている自分
私は、小さい頃から所謂「良い子ちゃん」で反抗期もなく、勉強がわかっていくのが大好きになり、高校は全国でも名を知られる進学校へ行った。旧帝大院卒、大手企業の総合職にその後進む。
身長は165センチ。細身ウェーブ体型(昔・・・)。おしゃれやメイクが大好き。
モテ期は高校時代から。先輩後輩にも告白され、所謂イケメン・爽やか・俺様系から声をかけられることが多かった。一方、自分から告白することはなく、相手からのアクションからスタートする完全受け身。
外見は派手で、デパートで化粧品を見ていると、美容部員に間違われたり、CAみたいだと言われることもあった。
私を好きになる男性は、外見が華やかで、男性の心をくすぐってくれる女性をきっと私に見出していたのだろうが、私は中身は実際に外見とギャップがあり、男性の心をくすぐったり、自尊心を高めるようなコミュニケーションがとても下手。嗜好も派手な遊びではなく、毎日の暮らしのなかに見出す小さな幸せが好き。新しく挑戦した料理が美味しくできたり、玉子を割ったら本当に綺麗な卵黄が飛び出してきたり、素敵な定食屋を見つけたり。そんなことがたまらなく私にとっては幸せなことだ。
彼らにあわせてツンとした女性のような発言もしてみたけど、いろいろチグハグ。そのうち関係が冷めて終わっていった。
出会い場面はある程度モテるけど、続かない。
正直、長く恋愛が続くことに自信がなかった。
会社に入社。同期の男の子たちは堅実・地味タイプであまりカッコいい人はいなかった。恋愛に対して、始まりだけには自信をもっていた私は同期の男の子たちを眼中にしてなかった。もっとカッコいい、コミュニケーションが楽しい男性がいいな、と思っていた。
20代は高校・大学時代とモテに関しては大きな違いを感じなかったが、その後30歳を迎え、31歳、32歳。「何かが違う」と思い始めていた。デートはあっても付き合うに至らない。デートも目に見えて減っていき、自由な土日が増えていった。仕事はより忙しくなり、自分へのご褒美のスイーツをよく食べ、運動をさっぱり怠った。どんどん太っていった。そして、眼中にしていなかった同期の男の子たちがみんな結婚し、子どもを持ち始めた。毎日一生懸命仕事をして、穏やかで、堅実な同期の男の子たちが幸せそうに思えた。
自分のこれからの人生の土台として結婚をしたいと思った。
165センチ、普通体型(になった)。あるのは頑張ってきた過去・積み上げてきた今の自分。
でも、昔から受け身だった恋愛に関しては、まったく努力をしていなかった。出会う努力も、男性を元気にできるようなコミュニケーション術もなく、自分が話したいことを喋った。
「感じがよい」、「話しやすい」と言ってもらえる自分だが、結婚や恋愛に関して話になると、肩書きについてプライドだけが残った本当は自信のない女性になった。
2.自分と同等かそれ以上の男性を求めた
高校、大学、社会人。
意識せずとも、似たような家庭で育ち、同じような学歴をもつ人と過ごしていく。
それが普通だ。
だから結婚も、「自分と同等かそれ以上の男性」を求めるのはとても自然だと思う。お金の使い方や趣味、価値観も合う可能性が高いことも予想されるだろう。
本当は、会社の同期の男性の内なる素晴らしさ(性格悪い人もいるけれど)に気づける人であればよかったけど、入社当時の私は目に見える外見のカッコよさなどで彼らを見る目を持ち合わせていなかった。
結婚相談所に入ると、それは世の中の縮図と同じであらゆる男性がいる。
あまり聞いたことのない学歴、自分よりも半分くらいの収入の人もいる。
海外の有名な大学を卒業し、起業して、3,000万を稼ぐなんて人も時々いる。
「自分と同等かそれ以上の男性がいい」という計算を入れない自然な気持ちでいながらも、いつしかその判断基準に強すぎる「わかりやすい肩書き(社歴・学歴・収入)」のフィルターをかけた。
それには理由があった。自分よりも学歴が偏差値の上では低い人からお見合いのお申込みを受け、お見合いに臨んだことがあったが、出てくる言葉がとてもネガティブで、かつこちらの仕事や大学での学びなど、こちらの状況をさぐり卑屈な発言をするようなことがあったからだった。その人とは仮交際に進みたいと思わず、OKの返事を仲人にしなかった。
誰でも、探られるのは嫌だ。卑屈になられるのも嫌だ。
(私の主人は、婚活をした女性からあらゆる一通りの探りを入れられたあと、家族の病歴なども聞かれたという。会って間もない人になぜそんなことを言わないといけないのか。それじゃただの取り調べだ。当然主人からはそんな探りはまったく入れていない。)
だからそんな探りを入れる人よりも、堂々としている人がいいと思った。
だから、「わかりやすい肩書き」、それも「すごければすごいほどいい!」というなぜか随分飛んだ思考に陥ってしまった。(懐かしい・・・)これが婚活の闇だろうか。
そうして目に見える肩書きに私のみならずみなつられ、そういう男性は結婚相談所で引く手あまたの人気者にのし上がっていく。
当然、お見合いが成立したらラッキーレベルだ。
やっと成立したお見合い。いざそんな男性とお見合い・デートをすると、仕事や自分に自信を持っているのはいいが、「オレ様」だった。
かつて、恋愛をしていた若い頃かっこよく見えた「オレ様」たち。
でも、結婚する相手としてはどうだろうか。
沢山の「オレ様」や「オレ様じゃない方」とのお見合い・デートを経て、『私の経験による簡略的分類表』を作成した。
私の幸せな結婚に必要なもの【まず結論!!】
まず、結論から言うと、私はあらゆる方とのお見合い・デートを経て、少しずつ自分の幸せな結婚に必要なものはなんだろう、と整理をし、私の叶えたい幸せな結婚、結婚生活に必要なものは何か、大切なものは何か、に気づくことができた。
①穏やかで、
②いつもふたりで話し合いができ、
③ふたりで一緒に人生のパートナーとして助け合って支え合って歩んでいける人
とてもシンプルだ。
よく男性を物件として考える人がいるが、タワマンの最上階や高級車、豪華な設備が私は欲しいわけじゃなかった。もともと、日常の小さな幸せに「ああ、いいな」と思うタイプ。欲しいのは、一緒にくつろげる暖かい毛布や、人間をダメにするほどくつろげるソファ。喧嘩しても絶対に顔をあわせるくらいの広さのお家。休日ふたりで美味しい食事を食べにいったり、お気に入りのパン屋さんに買い物に行ったりする時間。
そんなことが私にとって幸せな結婚だ。
私がコントロールできないオレ様は無理だ。コントロールしたことのない3,000万の収入はいらない、ただ怖いだけだ。(きっと支出も多いだろう)
それに気づいてからは、「稼ぐ俺についてこいオレ様」や「稼がないけどオレ様」はすぐさまお別れの対象になった。
下の表は、私の1年間の婚活経験をもとに、旦那様タイプをA~Jの8つに分類し、それぞれの普段の生活、育児・介護、自由に使えるお金、土日休みの過ごし方を記したものだ。また、相談所でどのタイプにどの程度の割合であったかも記している。さらには、各タイプのざっくりとした特徴の傾向を表し、私の独断と偏見の狙い目を○で示している。
(※物事を分類するときには、例外やダブリを極力なくそうとしているが、生まれてしまうことが往々にしてあり、この表も個人的経験によるひとつの参考として見ていただけたら幸いだ)
私の「大切なもの」を照らし合わせると、旦那様タイプのうちB、C、G、H、Jがまず残る。まだこれでもざっくりとしているので、求める「大切なもの」をもっている人かどうかを見極める作業をさりげなくお見合い・デートのなかで一人ひとり行っていった。(※Jタイプのうち、女性に卑屈にならない人が必須。BJタイプは家事や子育てがワンオペになる傾向。それでもいい!収入があれば!という人は大丈夫だろう。もちろん、どんなオレ様でも私はいい!結婚生活には沢山のお金が欲しい!オレ様だって私の手のひらで転がして見せるわ!というすごい女性がいればそれはそれでオレ様に絞ったらよい。)どのタイプにも、隠れオレ様が潜んでいる場合もあり、注意を要した。
2人3脚で人生を歩んでいける人を私は求め続け、そんな中から、素晴らしい男性が現れてくれた。
主人は仕事に関しては「アコちゃんの自由にいいと思っているよ」と言ってくれ、今現在はまだ会社で働くことを選んでいる。
次の表は、上図と照らし合わせる形で見ていただけたらと思うが、私の肌感覚、加えて仲人の話をまとめて生まれた『年齢別女性の婚活界での強さ表』だ。
随分ざっくりとしているが、まずのざっくり把握として見ていただければと思う。
女性の年齢は20代前半~40代前半としている。
婚活戦国時代に勝つためには(人に勝つのではなく、己に勝って、勝利を手繰り寄せるという意味)、コミュニケーション力、容姿・清潔感、相手へのおもてなし・感謝の気持ちの3つがどれも重要で、あればあるだけ、あらゆる男性を惹き付けることが可能になるだろう。
【定義】
※コミュニケーション力:初めて会った人と共通の話題を見つけ、穏やかで楽しい会話ができ、相手を和ませ笑わせることができる。
※容姿・清潔感:残念ながら女性にモテる女性の服装というのは往々にして男性には不人気で、服装髪型は若手女子アナのようなパステルカラーのワンピース、ロングのさらさらヘアーなどが人気だ。
※相手へのおもてなし・感謝の気持ち:自分のために会う時間をつくり、電車にのって待ち合わせ場所に来てくれ、お茶のお金を出していただいていることに心から感謝をし、言葉にして伝える。毎回のデートに相手への感謝の気持ちをもつ。
20代は婚活で最強と思うかもしれない。実際は先程のA~Jのどのタイプの男性とのご縁もあるだろうが、同年代の男性の活動者は少なく、若い女性好きの「オレ様」からのアプローチも多くなりがちだろう。
こうして表を作成すると、30代前半が「オレ様」との出会いを適度に減らしてくれ、あとは自分の幸せな結婚の条件を信じて、多くの選択肢のなかから考えることができる最もよい年代かもしれない。「一球入魂」の婚活にギアを入れ、信じて歩みを進めてほしい!
どんな年齢でも、「今日が一番若い」。婚活ができるお金も時間も自由もあることに感謝をして、毎日婚活必勝レベルをあげていくことが大切だ。
私は、3つの持つべき力のうち、男性を楽しませるコミュニケーション(会社の同僚や友達としてではなく、恋愛対象として)が苦手であったし、あらゆる人とのデートが重なるとおもてなしや感謝の気持ちが薄らいでしまい、苦戦してしまことが多かった。
でも、苦手を苦手なまま残して婚活を続けても、道に光が差してこないのだ。
毎日できる努力を仕事以上に続けた。
次回は、シリーズ4。出会った男性のなかから思い出に残るエピソードを記して見たいと思う。